• 主 訴:左肘痛(野球肘)
  • 既往歴:気管支喘息、分離症

ご紹介いただいたのは

幼少の頃より、九州県で野球を一生懸命しており、様々な高校、大学などから推薦をもらうような投手(大学生)。

話を伺うと、高校生の頃から、左肘に痛みを感じだした。痛みが強くならないように、ずっと整骨院へ通ったけど、その場では良い感じになるが、いざ投げると痛みが出てきて投げれなくなる、、、こんな状態を数年続けてきたそうです。

  • 整骨院では、左肘関節の筋??が硬いと説明され、揉まれる処置
  • 病院では、レントゲン検査などでも異常なし、特に処置なし

現在、痛みが強くてキャッチボールも出来ず、基本的に下半身強化のための走り込みのみ

  • 初診
    左肘は、曲がってる(肘に症状を訴える野球投手には多い)状態。右肘正常
    さらに、伸ばそうとしただけでも痛みを感じ、もちろん投球不可。
  • 当院の診察
    背中に循環障害があり、それが左肘関節の痛みと関係しており、この症状を出していることがわかり、治療開始
    病態を考慮し、週に1回の通院加療を勧めた。
  • 4診目(1ヶ月後)にはキャッチボール可能。投げると少し痛みが出るが投げれないことはない様子。
  • 8診目(2ヶ月後)には、ブルペンに入って投げていると報告!!

診察にて、背中の循環障害が消えており、腰の循環障害を確認した。

石賀:腰、前に痛めたことない?うったことや、ぶつけたことや尻モチついたことがあるとか?ない?

患者:腰が痛かったことがあるんで、病院行ったら分離症と言われたことがあります。

石賀:それって、肘が痛くなる前なんじゃない?

患者:そうです。

石賀:大きくぶつけたりしたことない?

患者:ん〜そういえば、幼稚園の頃に、遊具から落ちたことがあって、その時、背中やお尻から落ちてスッゴイ痛かったの覚えてます。

石賀:そう!それよ!その時の影響よ、これ。左肘に痛みが出たのは、それ。水面下で始まってたの。なるべくしてなったもの。その治療を今してる。体はちゃんと覚えてるのよ、ちゃんと治療されてないから。

患者:えぇ!?

石賀:投げるって動作も、結局は全身でやってるの。腕や肘だけじゃない。痛いところが肘だからといって肘に原因があるわけじゃない。そんなこと体が言ってない。原因は、背中にあり、腰にある。ただいきなり腰まで治療させず治療の順番がある。それを体の指示通り治療して原因を解消していくの。そうすると背中の循環不全が解消されて腰のが出てきた。それをまた消すの。そうしていくと、ね、投げれてるじゃん今。

患者:はい!

石賀:始めは、投げれもしないし、伸ばしただけでも痛かったでしょ。それが投げれてる。そういうこと。


院長コメント
  • わかったような説明や解剖の教科書に載ってある筋骨格での病態把握では、到底及びません。そもそもスポーツしているからといって、〇〇の痛みが必ずしも局所ないしは筋肉や関節だけで起こっていることなんてありえません。それは医学を学んでいるなら当然のことだと思います。

要は、身体に聞くしかないということです。人間の頭で人間を完全に理解することなんて烏滸がましいと思います。わかる人もいるのかもしれませんが、僕にはできません。まだまだわからないことだらけです。人間が人間を作ったわけではないのですから。

  • 出来ることは、身体の指示に従い治療していく、それで経過を観察し、病態を追求していくことです。その結果はドラマチックであり勉強になり人体の不思議さに驚かされることばかりです。
  • 治療は、身体の指示に従うだけです。それしか方法はありません。
  • 簡単に出来ることではありませんが、続けていくと必ずできるようになってきます。
  • 終わりはありません。だから続ける。生涯修行。